大学生の方々はこれから迫ってくる就職活動に不安を感じていると思います。
私は就職不安を感じている大学生に、ぜひ宅建を取得することを心からオススメしています。
大学生が宅建を取得することで、
・就活で内定されやすい
・初任給から同期より給料が高くなる
・将来役立つ知識が身につく
過去の私は、宅建取得後、他業種から全くの未経験で不動産業界に転職できました。
このように「宅建合格」がきっかけで転職できた私が徹底解説していきます。
この記事では、大学生が就活を有利にするため宅建取得を目指す方に向けた記事となっておりますので、1秒でも早く行動するきっかけにしていただければと思います。
Contents
宅建取得が重宝される理由
結論、難易度が、行政書士や社労士に比べ低いのに独占業務や設置義務があるためです。
宅建士だけに認められる業務
- 契約締結前の重要事項説明
- 重要事項説明へ記名押印
- 契約書へ記名押印
例えば、お客さんが物件を決めて住みたいと言って、契約行為をしたくても、営業マンである私が宅建を持ってないと話を進めることはできません。
その間宅建士をもっている誰かに重要事項説明を頼もうとしても予定が合わず、ぐずぐずしているうちに契約できなかったということはよくあります。宅建を取得していないと会社の売上にもマイナスの影響が出る場合があります!
不動産会社は各営業所に5人に1人以上宅建士の設置義務
私が勤めている会社では、宅建士の人数がギリギリなので、「会社負担で通信講座を利用していいから合格して!」というほど、設置義務を満たすために会社は宅建有資格者を置きたいと強く希望しています。
したがって、大学生、中途関わらず宅建取得者は重宝されます。
私は就職にありつけたので、「ありがたい」と思いました。
宅建取得する大学生が就活無双と言われている理由
ここまでは、宅建士のメリットを紹介してきました。
ここからはなぜ大学生が「宅建合格」さえすれば、
「就活無双」と言われるか、深掘っていきます。
就活でアピールできて面接に通りやすくなる
中途採用の場合は実務経験が必要なのに対し、大学生は宅建をもっているだけで大きなアドバンテージです。
たとえば、就活で内定が通るかどうか、「宅建を持っている人」と「宅建を持っていない人」が選考途中で残っていたとして、両者が受け答えのレベルが同じだった場合、「宅建を持っている人」が内定を取る可能性が高いからです。
面接官的に、「資格取得に向けて努力できる人」「不動産取引について知識を持っている人」
を面接時に備わっていると認識されて、アピールの判断材料になることは言うまでもありません。
宅建を取得していない同期に比べ給料が高い
宅建を取得した上で入社したら、就職先の給与が上がる場合があります。
それは宅建取得者に対して、宅建手当を支給している会社がほとんどだからです。
資格手当の相場は、月々5,000円~30,000円が一般的とされています。
月3万円だとしたら、年間36万円、10年でなんと360万円も差がつきます!
大学生は勉強できる時間がある
資格勉強全般に言えることですが、大学生は社会人に比べて勉強する時間があると思います。
大学生によっては、授業やアルバイトなどで忙しい人もいるかもしれませんが、勉強時間が満足に取れない社会人の受験申込が約80%なので、勉強時間を確保できる学生は合格するチャンスです!
属性別の宅建試験申込人数
職業 | 申込人数 | 構成比 |
不動産業 | 88,738人 | 31.3% |
金融業 | 28,501人 | 10.0% |
建設業 | 40,980人 | 14.4% |
他業種 | 66,836人 | 23.5% |
学生 | 30,195人 | 10.6% |
主婦 | 8,739人 | 3.1% |
私は社会人になってから宅建を勉強しましたが、フルタイムで仕事しながらでは勉強時間に限りがあり、勉強時間確保に苦労しました。
頑張っても平日2時間が限界でした。
学生のうちに行動しておけば良かったと後悔しています。
大学生の就活で宅建が有利になる業界
宅建合格者が働いている割合から、特に、「不動産業」「金融業」「建設業」が就活に有利になる業界なので紹介していきます。
属性別宅建合格者の割合
業種 | 合格者の割合 |
不動産業 | 27.7% |
金融業 | 12.4% |
建設業 | 9.6% |
他業種 | 27.6% |
学生 | 10.8% |
主婦 | 4.1% |
その他 | 7.9% |
不動産業界
宅建士をもって就活しやすいのは、やはり不動産業界になります。
なぜなら、上述でも紹介しましたが不動産業界は宅建士だけが認められている業務があるからです。
独占業務
重要事項の説明、重要事項説明書の記名押印、契約書の記名押印。
設置義務
事務所に5人に1人以上宅建士を設置。
そのため不動産業者は、宅建士をたくさん雇用しないといけないため、宅建士のニーズが高く、就活に有利になります。
実際の求人サイトでも、募集要項は「宅建士必須」「宅建士歓迎」と記載している求人がほとんど!
宅建士を持って不動産業界で就活することは一番成功させることができますね!
建設業界
主に建設(建築)会社ですが、宅建業と併せて営んでいる会社がありますので、自社で建築したマンションなどの販売に対する重要事項の説明、重要事項説明書の記名押印、契約書の記名押印が必要になり宅建士の出番となります!
大手業者ほど建築請負から完成物件の販売まで行っている傾向です。
したがって、ハウスメーカーや大手ゼネコンに就職が可能な業界だったりします。
実際、大手ゼネコンが公表している宅建士の資格保有者は約1000人近くいるというところもあります。
金融業界
銀行や信託銀行等は宅建保有者が多く、宅建のニーズは高いです。
金融業界の宅建合格者は、不動産業界の次で12.4%ほど!
特に信託銀行は、通常の銀行と違い、銀行法による不動産業界の参入規制がないので、不動産取引を行う場合があり宅建士の役割が必要になってきます。
通常の銀行でも、不動産を担保にして融資を行う業務があるため、宅建知識は不可欠です。
宅建を取るには
宅建の合格率は、約15%~17%
年度別合格率
年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
令和5年度 | 17.2% | 233,276人 | 40,025人 |
令和4年度 | 17.0% | 226,048人 | 38,525人 |
令和3年12月度 | 15.6% | 24,965人 | 3,892人 |
令和3年10月度 | 17.9% | 209,749人 | 37,579人 |
令和2年12月度 | 13.1% | 35,261人 | 4,610人 |
令和2年10月度 | 17.6% | 168,989人 | 29,728人 |
約7人に1人しか合格できない試験。
しかし受験者の多くはこんな人が多いです。
- 明らかに何年も通学している「ベテラン受験生」
- イケメン講師に憧れて受講している「追っかけ受験生」
- 勉強している自分に酔い知れている「ナルシスト型受験生」
- 会社から受験を強いられ、仕方なく受験する人
実際社内では、このパターンが非常に多く、勉強しないけど受験だけしたって人が本当に多い印象です!
今あげたように本気で合格を目指しているとは思えない人もかなりいるので、しっかり受験対策をしている人だけの合格率はもっと高いと思います!
「合格率15%」に惑わされないでください!
受験資格
年齢、学歴、実務経験は問わず受験可能
https://www.lec-jp.com/takken/info/topics/ctgly1_35456.html
直近の令和5年度の試験では、小学校4年生が合格した事例があります!
したがって誰にでも合格するチャンス!
試験内容
50問 四肢択一 マークシート方式
科目
宅建業法20問 民法14問 法令上の制限8問 税・その他8問
試験日
年1回 10月第3週日曜日 午後1時~午後3時
合格発表
11月下旬頃
宅建合格に必要な勉強時間
必要な勉強時間は一般的に300時間~500時間と言われています。
仮に必要な勉強時間が300時間だとして、いつから勉強開始するか目安を表にまとめました。
時間/日 | 所要時間 | 開始月 |
1時間 | 10ヵ月 | 1月頃 |
2時間 | 5ヵ月 | 5月頃 |
3時間 | 3.3ヵ月 | 6月頃~7月頃 |
初学者は、初めて聞くワードも多いので、年度初めの1月からじっくり勉強開始するのが望ましいかと思います。
私は独学でしたが、500時間以上かかりました。独学はどこが重要か分からなかったり、法律用語を覚えるのに苦労してサクサク勉強を進めることができなかったです。
通信講座や通学だと効率的に勉強できるので、「勉強時間300時間」は可能です!
宅建合格に向けた勉強法
勉強スタイルは主に3種類
結論、私のオススメは「通信講座」です!
なぜなら、そこまでお金をかけずに出やすいところだけ効率よく勉強できるからです。
それでは、それぞれメリット、デメリットがあるので紹介していきます。
独学
メリット
費用が安い
自分のペースで勉強できる
勉強する場所はどこでも良い
デメリット
自分で試験まで何をしていくか計画を立てないといけない
テキストや問題集選びに苦労する
どこが大事か把握できにくく、時間効率が悪い場合がある
モチベーションを保ち続けるのが難しい
独学経験者の私としては独学はオススメはできないです。
実体験として効率が悪いし時間もかかりました。
通信講座
スマホやPCなどで動画講義を視聴しながら勉強していきます。
メリット
通学に比べて費用が安い
好きな場所で動画講義を視聴しながら勉強できる
講師のサポートを受けることができる
デメリット
モチベーションを保ち続けるのが難しい(独学ほどではない)
独学より費用が高い
通学
実際にスクールへ通って講義を視聴して勉強をしていきます。
メリット
わからないところは先生に質問や相談することができる
モチベーションを維持しやすい
デメリット
独学や通信に比べて費用が高い
学習する場所や時間が決まっている
独学で勉強した実体験を振り返り、今思えば通信講座を利用すべきだったと思っています。
なぜなら勉強すべきところとそうでないところを把握できず、たくさんの時間や労力を費やしたからです。
また、テキスト問題集はある程度勉強してみないと自分に合う合わないは分からなかったため、結局何冊かコロコロ変える羽目になり独学なのにお金がかかってしまいました。
それなら、結果的に勉強効率を求めつつ、ある程度費用を抑えることを考えると、おすすめしたいのが「通信講座」です。
その中でも特におすすめなのは、「アガルート」です。
初学者は「入門総合カリキュラム」小林美也子講師の講義を聞いていただければ、サクサク理解がはかどります!
(動画はさむ)
法律用語を簡単な言葉や例えを使って分かりやすい
ひっかけ問題の出るポイントを理由も含めてゆっくり解説
板書もシンプルで見やすい
倍速で聞いても聞き取りやすい
私はもっと早くアガルートに出会いたかったです。
合格実績:令和5年合格率64.8%(全国平均の3.77倍)
充実のフォロー体制:学習導入オリエンテーション、講師へ質問など
合格特典制度:全額返金(条件付き)
まとめ
この記事では、大学生が宅建を取得すると就職無双が実現できる可能性が高いこと、就活に有利な業界について紹介してまいりました。
宅建を取得していない同期に比べ給料が高い
就活でアピールできて面接に通りやすくなる
大学生は勉強できる時間がある
不動産業界
建設業界
金融業界
「宅建取得」することで大学生は就活に有利なんだと、私は社会人になってから気付きました。
社会人は日々仕事に追われ、勉強時間を確保することが容易ではないため、大学生の時に宅建や宅建に限定せず資格試験全般について勉強して合格できる、最もチャンスな時期だと思います。
宅建取得は目の前の就活をはじめ、これからの長い人生に知識やスキルが必ず活きてきます。
資格だけが全てではないと言う方もいますが、資格は知識があることやスキルの証明にもなり、宅建士は色々な方から一目置かれる存在です。
少しでも就活に不安だと思う学生は、まずは思考停止してでも、「宅建勉強」をすぐ始めるというタスクにかかってください!
宅建に合格すれば就活はうまくいく?
不動産業界以外でも有利なの?
就活で何もアピールできるものがないよ……